よくある質問
- 設備投資額(養殖設備、建物)はどれくらいになりますか?
- ■養殖設備・・・閉鎖循環設備20トン設備一式の場合、別途見積もり致します。オプション(純酸素供給装置・監視センサーシステム等)採用の場合加算されます。
■建物・・・20トン水槽1基の場合、専有面積は20坪(66㎡)程度必要です。建物側に水道、電気設備200V、100Vが必要です。設置可能場所は空き倉庫、空きビル、廃校、農業用温室等。
- ランニングコストはどれくらいになりますか?
- ■電気代・・・20トン水槽では、①電気代約3万円/月程度、飼育する魚種によって大きく変わります。例えばサバなどの冷水魚の場合、飼育水の冷却に電力消費が大きくなります。また、平均温度の影響が大きいので、設置地域によっても大きく変わります。
■餌代・・・飼育魚の成長期間によって大きく変わります。成長が早く、飼料効率の良いヒレナマズの場合は、魚体重量に換算して1.3~1.5倍程度です。飼料代は魚体重量に対し約1㎏/300円です。例えば鯛は2.5倍、マグロは14倍~15倍と言われています。
■人件費・・・通常20トン水槽3基~6基で、1人+パート1人で管理できます。人件費は地域差や雇用形態によって大きく変わります。高齢者や軽度障碍者も就労可能です。
- ジャパンマリンポニックス(JMP)の閉鎖型の強みは何ですか?
- 自社開発システム(特許取得済)なので、常にイノベーションが出来、既設のユーザーにも適用できます。現在、大手企業4社と高性能化、コスト低減などの共同研究を進めています。
完全閉鎖型システムの高度化を進めており、換水率低減に向けて改良しています。最終目標は5年間無換水です。(自然蒸発による加水は除く)
- 事業メリットの見込める規模は、どのくらいですか?
- 資金的に余裕があれば20トン水槽3基くらいからスタートできるのが、望ましいです。3基ワンセット以上が効率的です。
魚種によって、飼育密度や魚価が大きく変動するので、例えば淡水魚2基、海水魚1基等に分けて、リスクを回避したほうが無難と思われます。また、初期は飼育しやすいヒレナマズなどの淡水魚で訓練し、高度な管理技術を要する青魚に挑戦することをお勧めします
- 閉鎖型に適した魚種にはどのようなものがありますか?
- これまでに飼育テストした物は、海水魚であれば、ハタ3種類、鯛(石鯛)、トラフグ、サバ等、淡水魚は、マス類、ヒレナマズ、ウナギ、ドジョウ、すっぽん、チョウザメ等です。
- 生産物の販売実績はありますか?
- JMPは、養殖装置メーカーであり、養殖は小規模でテスト中心です。ヒレナマズの生産体制を構築し、地元の回転寿司チェーンとスポットで小料理屋に卸しています。現在全国展開している居酒屋チェーンに採用が決まりました。2020年10月に新たに、20トン水槽15基の自社工場を立ち上げ、ヒレナマズの年間50トン生産体制が出来ました。現在、販売先を募集中です。
新たに陸上養殖に取り組む企業様と共同で、新たな販路、用途の開発を目指しています。
- 陸上養殖の始めるに当たり、経営面でのリスクは何ですか?
- 立地の選定が重要です。可能な限り地産地消できる地域が望まれます。輸送コストは、魚価に平均で30%程度かかります。遠隔地ほどコスト増になります。閉鎖型の利点は、漁業権が要らず環境負荷もほとんどなく、水道と電気さえあればどこにでも設置できます。(農地は所定の条件のクリアが必要です)
人件費や低家賃の(廃校利用等)地域や、熱源(温排水・太陽光発電等)のある場所があれば、コストダウンできます。
高級魚(ハタ類等)と、成長が早く病気に強く、生産性の高い大衆魚(ヒレナマズ等)を組み合わせ、一年に数回出荷できる体制にすることで収益が安定します。成長に長期間要する魚種(チョウザメ等)は、リスクが高くなります。